経済状況を知るうえで重要な指標となるGDPについて、政府が公表しているデータを参照する方法を調べました。
前提
簡単な手順にするため、今回は次の前提で調べます。
前提1:ブラウザでグラフを表示する
データの種類や時点によって、ブラウザ上でグラフをみれる場合と、Excel形式でダウンロードする場合があります。
本記事では、Excelがなくても閲覧できるデータを対象とします。
前提2:1994年以降のデータを対象とする
近年のデータになると1994年以降のデータしか含まれていないため、本記事でも同期間のGDPのみグラフで表示します。
1980〜1993年のデータは、「平成20年度確報-昭和55年までの遡及結果を含む-」のページから参照できます。ただし、計算方法が1994年以降と異なる点にご留意ください。
手順
「国民経済計算」のページに遷移する
政府の統計は各省庁のホームページからも参照できますが、e-Statというサイトから探すとわかりやすいです。
GDPに関するデータは、「国民経済計算」のページから参照できます。
最近の年次のページに遷移する
令和2年5月31日時点では、平成30年度年次推計が最新ですが、Excelダウンロードしか選択できません。
そのため、ここでは平成29年度年次推計のページに遷移します。
統計表を選ぶ
様々な見方に応じた統計表が用意されています。ここでは、「4. 主要系列表 > 3. 経済活動別国内総生産 > 名目 > 暦年 > DB」を選びます。
グラフの表示
「グラフ表示」のタブを選ぶとグラフが表示されます。
表示される項目が多くて見辛いので、表示の設定を変えます。
まず、グラフの左にある「表示項目設定」をクリックすると、設定画面が開きます。表示対象を合計値だけに絞り込みます。
前の画面でも確定を押すと、国内総生産(GDP)の総計のみ表示されます。
次に、縦軸と横軸を入れ替えます。グラフの左にある「グラフ表示設定」を開き、グラフの方向「縦」を選びます。
GDPの経年変化を示す棒グラフになりました。折れ線グラフを選んでも良いです。
縦軸の単位は10億円なので、1994年以降は500兆円前後を推移しているのがわかります。
おわりに
本記事では、公開されている政府統計のGDPの経年変化を見る方法をご紹介しました。
しかし、バブル崩壊の影響を見るためには、1993年以前のデータも図示する必要があります。
また、積み上げ棒グラフはブラウザだけで表示できないため、内訳を含めた推移を見るためにはExcelをダウンロードして図示する必要があります。
表示方法に制約はあるものの、ネットに繋がる環境があれば統計データを見られるのは、経済を学ぶうえで役立つと思います。